最近観た映画「立ち去った女」
最近観た映画「立ち去った女」 初めてフィリピン映画を観た。「監督、脚本ラヴ・ディアス、主演チャロ・サントス・コンシオの「立ち去った女(THE WOMAN WHO LEFT)」である。 映画批評を読んで気がつき観る事となったが、不明にしてその監督が既に世界的に著名な存在と知ら...
外部化する建築
外気のままにある建築空間に関心を持ってきた。 私の言葉としては「構築された外気の空間」と称している。 普通の認識として建築空間といえば具体的な内外の境界があり内気の場である。 一方、建築空間でありながら空気の状態は外である場、そのような空間は伝統的に日本の空間にあるこ...
『最近観た映画:風景とまなざしの意味するところ 』
(area045 横浜の建築家 建築家のコラム第122回掲載文) 「長江哀歌」を観た。傑作だと思う。 感動したと言うのとも違う。強く「見てよかった」と思うのだ。 中国映画はほとんど見ていない。なんとも言えないコミュニケーションの不能性を勝手に感じていて、親しみを感じ得ず...
『最近観た映画:クリントイーストウッドの謎 』
(area045 横浜の建築家 建築家のコラム第94回掲載文) 太平洋戦争で日本本土爆撃の拠点となる(既に敗戦必至状況でありながら降伏せず、本土が空爆されやがて原爆投下となり短期間に想像を絶する犠牲者をだして日本はやっと降伏勧告のポツダム宣言を受諾する、その戦略拠点となった...
『むかし観た映画』
(area045 横浜の建築家 建築家のコラム第72回掲載文) 建築家になりたい、と想い定めるずっと前からよく映画を観た。 もっともその頃は映画が最もポピュラーな娯楽でありそれ以外に大衆が気軽に楽しめるものがなかったのだから当然な対象ではあったわけだ。 ...
『最近観た映画』
(area045 横浜の建築家 建築家のコラム第38回掲載文) 「エレニの旅」、テオ・アンゲロプロス監督最新作を観た。3部作予定の第1作目といわれる。 戦争の世紀と言われる20世紀を、それを生きたエレニ(ギリシャという国名の愛称でもある)という女性の半生記として描かれる。...
『最近観た映画』
(area045 横浜の建築家 建築家のコラム第14回掲載文) 映画「父、帰る」を観た。新生ロシアの新鋭監督アンドレイ・ズビャギンツェフの劇映画第一作で、いきなりヴェネチア金獅子賞獲得という話題作。タルコフスキーの再来という、僕にいわせれば双方に失礼な、だが解りやすい賛辞に...